【2676】一章 ク ラ ヤ ミ |
ギシギシギシ……
はぁ…はっ… 乾いた部屋に2人きり… 吐息がやけに大きく聞こえる。 「あぁ…」 ギシギシ… AM5:10 見たことの無い…床…壁… (あぁ…またか) 髪をかきあげながら少年は煙草を探す。 18〜20くらいだろうか 透き通った白い肌に漆黒の髪、薔薇色の唇と吸い込まれそうな大きな目、 片方だけ赤い瞳、小さい頃からある首の傷。。。 そして彼は特殊な能力をもっている…常にヒトの心の声を聞けるのだ。 そう…聞きたくなくても聞こえてしまう悲しい能力。。。 ズキッ …ズキズキズキズキ… (くそっ) 眉間に皺をよせる。 どうやら昨日の酒がぬけてないらしい。 ズキズキズキズキ…… 頭痛は治まりそうになさそうだ。 少年は再び目を閉じ痛みがひくのをまった。 AM11:15 「…ぇ…え、ねぇ!」 聞き覚えの無い女の声。 「ご飯作ったから食べなよ」 (…) まだ完全に開かない目で女を見た。 (…昨日隣にいた女) 「早く食べないとご飯冷めちゃう…ほら立って!」 気怠そうに起き上がり四つ足の青い少しグラデーションのかかったガラスの椅子に座った。 (綺麗な椅子だな…) そんな事を思いながら朝食にありつく。 「ねぇおいしい?」 「結構料理に自身あるんだけどな〜」 (皆レトルトだけどね)←女の心の声 「そうそう、何処にすんでるの?」 (お金持ちかしら?) 「綺麗な顔してるね〜」 (まぁ私の方が勝ってるけど) 「何歳?」……… (うるさい女だな) 少年は何も答えない。 女は一人で喋り続けてている。 「ねぇ!聞いてるの?何か喋ってよ!」 それでも少年は口を閉ざしたままだ。 「あ〜もう!わかったってば!じゃあ名前は何? そのくらいは教えてくれたってイイでしょう?」 半分呆れながら女は言う。 「…hyde」 少し篭った声でhydeは答えた。 「ふ〜ん。あ、そうだ。hydeとこれから一緒に暮らすんだもん 必要なもの買ってこなきゃ〜…」 (やっぱゴムは必要だよね) どうやらそんな約束を昨日してしまったらしい。 「じゃあ待っててね」 そう言って女は出ていった。 PM2:00 (キモイんだよ!うぜぇ!) (お金な〜い…) (やりてぇ〜) ザワザワザワザワ hydeは街の中を彷徨っていた。 見たことの無い景色… 空が四角くて息が詰りそうになる。 ふと目を横にやると公園が見えた。 (あそこで少し休もう…) 公園には誰もいなかった。 時間が止まってるかのように何の音も聞こえない。 何も聞こえない。 (耳が痛くなりそうだ…) …ズキ ズキズキズキズキ… また頭の痛みが激しくなってきた (イタイ…イタイイタイタイ) (タスケテー…) 初投稿です(汗)すみませんこんなんで…。 結構シモはいってます…よね??苦手な人ごめんなさーーーいぃ!! |
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2676 一章 ク ラ ヤ ミ 2003/5/6(Tue)20:40 翼音 (size:2204) |