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【2676】一章 ク ラ ヤ ミ
2003/5/6(Tue)20:40 - 翼音 - Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1) - 2423 hit(s)

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ギシギシギシ……
はぁ…はっ…
乾いた部屋に2人きり…
吐息がやけに大きく聞こえる。
「あぁ…」
ギシギシ…

AM5:10
見たことの無い…床…壁…
(あぁ…またか)
髪をかきあげながら少年は煙草を探す。
18〜20くらいだろうか
透き通った白い肌に漆黒の髪、薔薇色の唇と吸い込まれそうな大きな目、
片方だけ赤い瞳、小さい頃からある首の傷。。。
そして彼は特殊な能力をもっている…常にヒトの心の声を聞けるのだ。
そう…聞きたくなくても聞こえてしまう悲しい能力。。。
ズキッ
  …ズキズキズキズキ…
(くそっ)
眉間に皺をよせる。
どうやら昨日の酒がぬけてないらしい。
  ズキズキズキズキ……
頭痛は治まりそうになさそうだ。
少年は再び目を閉じ痛みがひくのをまった。

AM11:15
「…ぇ…え、ねぇ!」
聞き覚えの無い女の声。
「ご飯作ったから食べなよ」
(…)
まだ完全に開かない目で女を見た。
(…昨日隣にいた女)
「早く食べないとご飯冷めちゃう…ほら立って!」
気怠そうに起き上がり四つ足の青い少しグラデーションのかかったガラスの椅子に座った。
(綺麗な椅子だな…)
そんな事を思いながら朝食にありつく。
「ねぇおいしい?」
「結構料理に自身あるんだけどな〜」
(皆レトルトだけどね)←女の心の声
「そうそう、何処にすんでるの?」
(お金持ちかしら?)
「綺麗な顔してるね〜」
(まぁ私の方が勝ってるけど)
「何歳?」………
(うるさい女だな)
少年は何も答えない。
女は一人で喋り続けてている。
「ねぇ!聞いてるの?何か喋ってよ!」
それでも少年は口を閉ざしたままだ。
「あ〜もう!わかったってば!じゃあ名前は何?
そのくらいは教えてくれたってイイでしょう?」
半分呆れながら女は言う。
「…hyde」
少し篭った声でhydeは答えた。
「ふ〜ん。あ、そうだ。hydeとこれから一緒に暮らすんだもん
必要なもの買ってこなきゃ〜…」
(やっぱゴムは必要だよね)
どうやらそんな約束を昨日してしまったらしい。
「じゃあ待っててね」
そう言って女は出ていった。

PM2:00
(キモイんだよ!うぜぇ!)
(お金な〜い…)
(やりてぇ〜)
  ザワザワザワザワ
hydeは街の中を彷徨っていた。
見たことの無い景色…
空が四角くて息が詰りそうになる。
ふと目を横にやると公園が見えた。
(あそこで少し休もう…)
公園には誰もいなかった。
時間が止まってるかのように何の音も聞こえない。
何も聞こえない。
(耳が痛くなりそうだ…)
…ズキ
ズキズキズキズキ…
また頭の痛みが激しくなってきた
(イタイ…イタイイタイタイ)
(タスケテー…)

初投稿です(汗)すみませんこんなんで…。
結構シモはいってます…よね??苦手な人ごめんなさーーーいぃ!!











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2676 一章 ク ラ ヤ ミ 2003/5/6(Tue)20:40 翼音 (size:2204)

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